小学生:都立中高一貫受検コース
都立中高一貫校の「適性検査」とは
私立中学校の入試では知識量が即得点に結びつくことが多く、「知識量」が大きな武器になります。都立高校を受験する中学三年生よりもずっと細かい知識が求められるのが私立中の受験です。
一方、都立中高一貫校の適性検査では私立中受験ほど多くの知識量は要求されませんがその分知識の「活用力」が求められます。
例えば、メダカの雌雄の見分け方として、私立中受験では「背びれに切れ込みが入っているのがオス、切れ込みが入っていないのがメス」などと覚えます。知っていればすぐに点になります。それに対して都立中高一貫の適性検査では、「知っていれば即得点」といった問題はなく、「実験結果から、メダカは、どうやって相手がオスかメスかを判断していると考えられるか書け」とか「においで相手の雌雄を区別しているという意見の間違いを証明するためにはどんな実験をすればよいか」などと問われます――これが都立中高一貫校の適性検査です。
「知っている」を「使える」にかえるために――わたしたちの取り組み
このように「思考力」と「表現力」を試されるわけですから、対策として「パターン学習」は向きませんし、先生が一方的に教えこむ「講義」も効果が薄いものになってしまいます。
小学生として必要十分な知識を活用して、現象を分析・判断し、その結果を他人に分かるように伝える表現力を養うために、Gritでは次のような取り組みをしています。
ある能力を高めるための一番の方法は、その能力を酷使することです。適性検査が思考力を問う検査であるならば、とことん考えてもらう必要があります。授業は既に持っている知識を徹底的に活用する実践的思考の場です。わたしたち講師がするのは、思考で行き詰まっている生徒のつまずき箇所を把握し、産婆術的な問答法(自分で真理に到達するのを助けるソクラテスの問答法)によって思考の手助けをすることです。それは答えのヒントを教える、というのともちょっと違います。そのヒントにも自分で気づいてもらいたいのです(入試当日、使えるのは自分の頭だけなのですから)。こういった指導法ですから、マニュアル片手の大学生のアルバイト講師に任せることはできませんし、クラスも必然的に少人数制になります。全員専任講師、かつ少人数責任指導の当塾だからこそできる指導法だと自負しております。
*小学部の中学受験コースは、私立中受験・都立中受検とも小4~小5までは共通カリキュラム。小6で受講科目が分かれます。