小学生:私立中学受験コース
Gritの私立中学受験コースのコンセプトは、大量の宿題により家庭学習で成績を上げるのではなく、週3回の内容を絞った授業で「授業内で生徒にわかってもらい」、「授業内でできるようにする」というものです。そのためには、何よりも講師の準備と工夫が問われます。学習内容をどれだけ本質的なものに絞り込めるかが勝負だと考えています。
Gritで授業を担当する講師陣は、かつての耕知塾南千住校はもちろん、日暮里校でも実績を残してきた(早稲田実業、海城、青山学院、学芸大竹早、都立中高一貫校など)専任講師が担当いたします。生徒個々人の希望レベルに応じた、成果に直結する指導を心がけてまいります。
受験が小学生らしい生活を犠牲にするものではなく、皆さんを成長させるよい契機になりますように。
算数担当より 学年ごとの重要ポイント
小4算数
「和差算」や「植木算」などのいかにも中学受験らしい単元も出てきますが、最も大切な単元は分数になるでしょう。その意味を理解し、正確に使えるようになるにはそれなりの時間もかかりますが、分数の理解なくして先には進めません。整数・小数の計算はもちろんですが、4年生の段階で分数を使った計算方法を身につけてもらい、分数の便利さに気づいてほしいと思います。『千里の道も一歩から』と言いますが、4年生から地道な下地作りを行うことによって次学年以降にも通用する計算力を養っていきます。
小5算数
中学受験算数の重要単元がたくさん出てきます。中でも最重要単元は割合と比になります。割合・歩合は日常生活で話題になることが多いにもかかわらず、苦手とする生徒が多い単元でもあります。割合にしても比にしても一見複雑そうな内容、数字を、理解しやすい簡単な形にするのに役立ちます。問題文を読んで立式できるようになるにはたくさんの練習が必要ですが、数字を使って簡略化出来るようになると、とても気持ちよく、スッキリと解にたどり着けます。簡略化は算数の面白さの一つだと考えます。
小6算数
なによりも受験生としての心構えが求められる学年です。まず、ほかの誰でもなく自分が、自分の意思で受験するんだという決意を固めてほしいと思います。受験学年ですので、問題を解く経験をたくさん積んでもらうことになりますが、その演習を通じて、今までなんとなくできていたことをより深く理解することができるようになります。ああ、あれはそういうことだったのかという「後わかり」も勉強にはよくあることです。また、新しい単元に取り組みつつ、同時並行で今までの復習もしなければならないのが受験生です。志望校の過去問にも取り組まなければなりません。思うように勉強が進まず辛いこともあると思いますが、生徒の皆さんは一人だけで入試に立ち向かっているのではありません。周りのみんなが応援してくれています。 私たちも生徒の皆さんのよき伴走者になれるよう研鑽を積んでまいります。
国語担当より 大切なのは「考え続けること」、そのお手伝いをします
まあ、中学受験の国語は難しいです。私たちが見てもたいへんなのですから、10歳とか11歳とか、つい先ほど生まれたばかりのような生徒たちが「これ、ムリ」と思うのも仕方がありません。解説を見ても、キーワードを探せとか、前後をよく読めとか、なんだか当たり前のことしか書いてなくて、それで本当にできるようになるのかという感じです。
では、私たち講師がわかりやすく語句の意味、文章の意味を教えれば何とかなるのでしょうか。そうではないと思います。私たちは教えることを仕事にしていますから、わかりやすく教えることには慣れています。生徒の持っている知識を把握し、そのままではわかりにくいことを生徒がわかる形にして教える能力、いわば翻訳能力には自信があります。でも、わかりやすすぎる(わかったような気にさせる)のは過保護です。そもそも国語は、書き言葉の文章を理解していく科目ですが、講師の説明は話し言葉で行われます。小学生にとって書き言葉よりも話し言葉のほうがわかりやすいのはあたりまえで、なおかつ、担当講師がその生徒にわかるように教えているのですから、生徒はわかったような気になってしまいます。お互い気分はいいのですが、なんだか勉強ごっこをしているような感じです。
中学受験の難しさは、考え続けることを要求する問題が多い所から来ています。幼い生徒たちは、すぐに結論を出したがります。先生「はい、できた人!」、生徒A「はい、はい、できました!」。先生「よくわからない人!」、生徒B「はい、はい、わかりません!」。わかるにせよ、わからないにせよ、早すぎます。問題がわかる、わからないではなくて、自分がその問題ができるかどうかの判断が早すぎるということです。できるかどうかわからないけど、考え続ける。早く結論を出したいけど、不安定な状態で耐え続ける。これは簡単なことではありませんが、そこがポイントのような気がします。
では私たち講師の存在理由は何でしょうか。それは、生徒に自力で少し無理をさせ、いざというとき頼りになる人というようなものです。あまりにわからない、どこから手をつけていいのかさえわからないときは、ヒントが欲しいし、早く楽になりたい。でも、先生がついているから、もう少し自力でやってみよう。なんともならないときは先生に聞けばなんとかなるのだから…、そう生徒に思ってもらえる存在でありたいと思っています。